山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

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南極の自然史―ノトセニア魚類の世界から

 牛肉と称して、牛肉じゃないものを売っていたのはよくありません。許せません。
 生物学的に近い仲間じゃないのに、「タイ」とか「イワシ」と名乗らせるのは、気持ちはわかります。


川口弘一「南極の自然史―ノトセニア魚類の世界から」
                       (東海大学出版会,2005年)
南極の自然史―ノトセニア魚類の世界から
総合評価:★★★★☆
 一見不毛な氷点下の南極にも、独自のそれなりに豊かな生態系が広がっている。その海の主役である魚類グループ「ノトセニア」類に注目して、その釣り方から進化の歴史、多様な適応放散形態までを紹介する科学教養書。
 どうして彼らは氷点下の海でも凍りついてしまわないのか、ちょっと知ってみたくはありませんか? 血も凍らないぞっとする話の始まり始まり。
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ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化

 しばらく前から、ウナギが食べられなくなる、というニュースが続いています。欧州産のシラスウナギ(稚魚)が輸入制限されたり、台湾産ウナギが輸出制限されたりする可能性があるようです。


リチャード・シュヴァイド「ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化」
   訳:梶山あゆみ 原題“Consider the Eel” (日本経済新聞社,2005年)

ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化総合評価:★★★★★
 うなぎを食べるのは、日本人だけではない。イギリス人だって、古代ギリシャ人だって大好きなのだ。
 ヨーロッパや北米での長い鰻食文化のほか、アリストテレスに始まりフロイト先生まで出てくるヨーロッパウナギ・アメリカウナギの研究史、欧米ウナギ漁業の危ない現状などなど。
 浮世絵をあしらった表紙とは違って、日本の話はあまり出てきません。なお、原書の表紙はウナギの細密画です。

サハラに舞う羽根

 テレビ東京の映画番組「木曜洋画劇場」は、妙に面白い作品を放送してくれることがあります。期待しないで見ていると特に。
 だいぶ前ですが、何の気なしにチャンネルを回したら、砂漠を進軍する英軍ラクダ部隊が映って、見入ってしまいました。真っ赤な制服、白いヘルメットの兵士が、ラッパに従って方陣を組んでいるのは、なかなか様になっていました。「サハラに舞う羽根」という映画でした。


A・E・W・メイスン「サハラに舞う羽根」
金原瑞人・杉田七重(訳) 原題“The Four Feathers”(角川文庫,2003年)

サハラに舞う羽根 (角川文庫)
総合評価:★★★★☆
 19世紀末、大英帝国の栄光の頃。
 エジプト出征が近いことを知った青年将校ハリーは、そ知らぬ振りで、婚約を理由に軍籍を離れる。彼は、戦場で臆病な振る舞いをするのではないかと、ずっと怯えていたのだ。
 しかし、出征を知って逃げたことは、すぐに3人の同僚にわかり、彼は臆病者の印「白い羽根」を送りつけられる。そして婚約者エスネまでもが、それを知って、白い羽根を突きつけたのだった。
 全てを失ったハリーは、4枚の羽根を返上する機会を求めて、単身エジプトへ向かうことを決意する。

面白南極料理人

 シャクルトンパパーニンの時代の食糧事情を見ると、同じメニューばかりの繰り返しで、さすがに厳しいものを感じました。
 では、現代の極地食糧事情はということで、てがかりとなる一冊。


西村淳「面白南極料理人」
              (新潮文庫,2004年)

面白南極料理人 (新潮文庫)総合評価:★★★★☆
 第38次南極観測隊の「ドーム富士」越冬隊調理担当を務めた、著者が記した回想記。
 「ドーム富士」とは、昭和基地よりさらに奥地に入ること1000kmの観測拠点。標高3800m、ウイルスすらも死滅する平均気温-57度、総員わずか9名の『大雪原の小さな家』である。

パパーニンの北極漂流日記

 流氷に乗って行けば、船無しでも旅行ができるかも、などということを考えたことがある方はいませんでしょうか? 私は、大昔、ケストナーの「動物会議」という絵本を読んで、流氷旅行に憧れた記憶があります。
 とりあえず、氷の塊で船を作れば安く巨大空母ができるじゃん、と考えた人は実際いるみたいですけれど。さてさて。


イ・デ・パパーニン「パパーニンの北極漂流日記」
                (東海大学出版会,1979年)

総合評価:★★★☆☆
 1930年代中頃、ソ連の科学者パパーニン率いる4人のソビエト科学アカデミー調査隊が、北極で偉大な科学実験を試みた。飛行機で流氷に乗り移り、そのまま観測をしながら航海をしようというのだ。
 本書は、テント基地「北極一号」での日々を綴った英雄的科学者パパーニンの手記を公刊したものである。
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山猫男爵

Author:山猫男爵
ここは「塹壕文庫」「山猫文庫第二壕」に続いて三代目のブログになります。
連絡したいことがある方は、記事のコメント欄か、サイドバー下方のメールフォーム、あるいはツイッターから、お気軽にどうぞ。
Twitter:baron_yamaneko

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