山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --:-- | Top  このエントリーをはてなブックマークに追加

スペイン内戦と海軍(第4回)

3.内戦に参加したスペイン艦艇の一覧
 ここでは、内戦に参加した以下の艦艇を、紹介したいと思います。
 戦艦(1タイプ):2隻、重巡(1タイプ):2隻、軽巡(3タイプ):5隻、駆逐艦(4タイプ):21隻
 潜水艦(4タイプ):16隻、水雷艇(1タイプ):14隻、スループ(3タイプ):6隻
 敷設艦(1タイプ):4隻、特務艦(2タイプ):2隻、特設艦艇:6隻
 (注1)以下、艦名の後に「」を付した艦は戦没。但し、一部再就役。
 (注2)水雷艇に関しては、所属が不明確なものがある。
 (注3)小艦艇若干についても、簡単な記述を加えた。

(1)戦艦・駆逐艦の部

「エスパーニャEspaña」級戦艦:保有数2隻(うち戦没艦2隻。ほか戦前喪失1隻)
Acorazados_Jaime1-España1931 世界最小のド級戦艦。1番艦「エスパーニャ」は、リーフ戦争中の座礁事故で喪失。
 「エスパーニャ」(2代)は、先代の喪失により襲名(旧名「アルフォンソ13世Alfonso XIII」)。国粋派所属。1937年4月30日にサンタンデル沖で触雷沈没。
 「ハイメ1世JaimeI」は、共和派所属。1937年6月19日にカルタヘナで事故爆沈。
 満載排水量16450t、速力19.5kt、305mm×8、102mm×10、47mmAA×4
(注:副砲102mm砲は一部高射砲に換装。撤去した砲は、重巡「カナリアス」や特設艦艇等に流用。ほか機銃も増備)

「カナリアスCanarias」級重巡洋艦:保有数2隻(戦没艦1隻)
canarias.jpg 2隻とも未成状態で国粋派が捕獲し、その主力となる。英「ケントKent」級重巡の改型。
 「カナリアス」(右画像)は1936年9月就役。ただし、射撃指揮装置未搭載で、沿岸砲台用で代替。就役時副兵装の半数は「エスパーニャ」から撤去した102mm平射砲だったようであるが、1937年には完全状態に。
 「バレアレスBaleares」は1937年1月就役。ただし、当初は第4砲塔未搭載で、就役後装備。また、写真を見ると、マスト頂部の高射指揮装置(?)を欠いている。副兵装も異なる。パロス岬沖海戦で被雷沈没(1938.3.6)。
 満載排水量13200t、速力33kt、203mm×8、120mmAA×8(「カナリアス」)
   (「バレアレス」の副兵装は、120mmAA×4、100mmAA×4)
 ほか、魚雷の固定発射管III×4が計画されたが、一部文献では未装備とある。写真では中甲板舷側の発射口は見える。
 カタパルト等の航空設備も計画されたが、実装されず。

「プリンシペ・アルフォンソPrincipe Alfonso」級軽巡洋艦:保有数3隻(戦没艦なし)
800px-Almirante_Cervera-crucero.jpg 英E級軽巡の改型。かなり武装強化がされている。
 「アルミランテ・セルベラAlmirante Cervera」(右画像)は、国粋派所属。開戦時は整備不良のため23kt程度の速力ながら、共和政府海相に「海賊」と呼ばれるほどの活躍をする。戦中、整備により速力も向上。
 「リベルタードLibertad」(旧「プリンシペ・アルフォンソ」)は、共和派旗艦。
 「ミゲル(ミグエル)・デ・セルバンテスMiguel De Cervantes」は、共和派所属。1936年11月、伊潜により被雷。入渠中にも空襲をうけ、1938年3月まで行動不能。
 満載排水量9240t、速力34kt、152mm×8、102mmAA×4、37mmAA×8、魚雷III×4

「メンデス・ヌネスMendez Nunez」級軽巡洋艦:保有数1隻(戦没艦なし。ほか戦前喪失1隻)
 英C級軽巡の改型の旧式艦。共和派で、主に「リベルタード」と行動を共にする。開戦時は海外に航海中だった。同型艦「ブラス・デ・レソ」は戦前に事故により喪失。
 満載排水量6045t、速力29kt、152mm×6、47mmAA×4、魚雷III×4

「ナバーラNavarra」級軽巡洋艦:保有数1隻(戦没艦なし)
thump_1164872nav1.jpg 英「バーミンガムBirmingham」級軽巡の改型の旧式艦。当初艦名「レイナ・ビクトリア・エウヘニアReina Victoria Eugenia」、共和制移行時に改称して「レプブリカRepública」。さらに、国粋派によって捕獲され「ナバーラ」と改名。
 開戦時はカディスCádizで改装中。国粋派の接収時に損傷し、係留砲台状態で半放棄。火砲の一部は陸用に転用。1937年に国粋派によって近代化改装再開。1938年に再就役。右画像は再就役後のもので、カナリアス級に近い印象となっている。
 満載排水量6500t、速力25kt(改装後25.5kt)、152mm×9、47mmAA×4、魚雷II×2
  (改装後兵装152mm×6、88mmAA×4)

第5回へ続く
スポンサーサイト
プロフィール

山猫男爵

Author:山猫男爵
ここは「塹壕文庫」「山猫文庫第二壕」に続いて三代目のブログになります。
連絡したいことがある方は、記事のコメント欄か、サイドバー下方のメールフォーム、あるいはツイッターから、お気軽にどうぞ。
Twitter:baron_yamaneko

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
参加企画
にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ
にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ
リンク
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール(不要ならそのまま):
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。