山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

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末期戦グルメ

Palmito.jpg 太平洋戦争期の日本軍陸戦もの従軍記というと、後半は戦闘というよりサバイバル日記になってしまうことが多いです。
 食料集めの定番では、三八式歩兵銃で野豚や水牛を撃ったり、手榴弾を使った爆弾漁で魚を獲ったり、サツマイモを植えて芋が育つのを待ちきれず芋のツルや葉を煮たり、現地人の畑や家を荒らしたり。行き着く果ては「野火」の世界になってしまうわけですが。
 さて、その中で美味しいと評判が良いメニューに、椰子筍(やしだけ)があります。椰子の木の先端の成長点辺りの柔らかい部分の芯が、ちょうど筍のように柔らかくて、薄甘くて、汁の実に良し、生でもいけると不足がちな野菜代わりに食べられたようです。ただし、採取してしまうと椰子の木が枯れてしまうので、日本兵が椰子筍を食い荒らして、現地人の貴重な財産である椰子の木を枯らして恨まれることもよくあったとか。
 いろいろな本に出てくるのでどんな味か試してみたいと常々思っていたのですが、アマゾンで普通に売っていることを知りました。パルミット(Palmito)という名で、エスニック食材として一般的なものだそうですね。右の写真のとおり、収穫して加工してるようです。もしかしたら、知らずにすでに食べたことがあるのかもしれないと思いつつ、そんなに高くないのでそのうち買って食べてみようかしらと思います。調理法は、海水味の塩汁が末期戦の味として最もふさわしいのかなあ。

画像出典:ウィキメディア・コモンズ、作者:Ricardo Eliezer de Souza e Silva Maas

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