山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

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ルソンの押収自走砲

山本七平著作集よりメモ。
第103師団(「駿」兵団)師団砲兵隊(羽田少佐)所属。見習士官→少尉。

師団砲兵隊は4個中隊編制で、砲数18門。野砲編制。
うち38式改造野砲4、「12センチ榴弾砲(125mm口径)」1以外は、鹵獲兵器中心で装備。
「旧式山砲」や沈船から回収した船舶砲兵の野砲(これも38式か)なども保有。

第4中隊のみは、緒戦時に鹵獲した「押収自走砲」4門で編制。
75mm砲搭載のハーフトラック(おそらくM3自走砲)。
かなり劣化しており、履帯脱落など故障頻発。メートル単位系でないため、照準に難儀。
自走砲弾薬は、8000発確保。
燃料ガソリンが不足するうえ、燃費悪く行動困難。ダッグイン中心。

なお、第103師団には「師団戦車隊」もあり、自走砲中隊とは整備等で協力関係。
装備車両は89式甲を3両。著者によれば、大阪陸軍工廠の廃品再生。
(あるいは戦車第2師団の分遣隊か、配属の独立戦車中隊の一部か?)
師団自動車隊は海没。

米軍上陸時は、ルソン島北部アパリに展開。
師団主力は、1945年3月にバレテ増援のため南下し、途中壊滅。
自走砲中隊主力(3門)も、ツゲガラオ付近で全滅。

著者含む残置隊(歩兵1大隊基幹)には、各中隊から抽出の砲兵。
12榴、自走砲各1門、野砲・山砲各2門。但し、病兵と故障機材ばかりの員数部隊。
結局、ほとんど使用せず、放棄。


追記
戦史叢書の記述よりメモ。
第103師団砲兵隊は、迫撃砲中隊(第3中隊)、臼砲中隊を保有。
配属戦車部隊は、軽戦車2個中隊。ひとつは独立戦車第9中隊(中島戦車隊)。
(もうひとつは、津守独立戦車中隊か?)
(別に、師団固有の戦車隊も存在の可能性はありか?第102師団に「特殊戦車隊」有)

第103師団転進決定は、4月末。沖縄戦との関連+バレテ方面の危機。
アパリ残置部隊(湯口支隊:歩80旅団長指揮)は、独歩177、180大隊基幹。
師団主力は、オリオン峠占領のため、ほとんど行軍隊形のまま分散交戦し壊滅。
臼砲中隊、独立戦車第9中隊などは軍直轄とされ別行動。
湯口支隊は、空挺降下をうけ、後退しつつ崩壊。
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