山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --:-- | Top  このエントリーをはてなブックマークに追加

スペイン内戦と海軍(第27回)

8.エピローグ(承前)
(2)「エルカノ」の事情

「フアン・セバスチャン・デ・エルカノJuan Sebastián de Elcano」
 1928年就役で、いまだに現役の、スペイン海軍帆走練習艦。
 チリに借金の形として取られた妹艦の「エスメラルダ」と並び、現存世界最大級の実用帆船。
 要目:満載排水量3754t、37mm礼砲×2
 艦名の由来は、マゼラン遠征で唯一世界一周に成功した船の、帰還時の船長の名前。

800px-Juan_Sebastian_de_Elcano_at_Pensacola.jpg 内戦勃発により国粋派にカディスで捕獲され、係留通信基地として使われたようである。帆船特有の高いマストを、アンテナ線の支柱に使ったのだと思われる。彼女の上で育った生徒たちが、敵味方に分かれて殺しあう様の報せを、彼女は一体どのような思いで聞いていたのだろう。

 内戦を無事行きのびた彼女は、再び練習航海の任に就く。世界大戦を横目に、戦後の国際的孤立の中でも、ただひたすら。そして今でも、新たな生徒を乗せて海を渡り続ける。
 戦前戦後を通じて、日本を訪れたこと幾度もあり、内戦前年の1935年にも来日している。1972年の来日時には、リカルド・ラウレルRichard Laurel中佐以下乗員50名が靖国神社への参拝をしたことで知られる。最近では2003年に、鹿児島に寄港している。Web検索すれば、その時の写真をすぐに見ることができるだろう。
 4本マストの、白く美しい船である。老いてなお優雅な貴婦人といったところだろうか。(エピローグ続く
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://yamanekobunko.blog52.fc2.com/tb.php/177-0aac2e6b
プロフィール

山猫男爵

Author:山猫男爵
ここは「塹壕文庫」「山猫文庫第二壕」に続いて三代目のブログになります。
連絡したいことがある方は、記事のコメント欄か、サイドバー下方のメールフォーム、あるいはツイッターから、お気軽にどうぞ。
Twitter:baron_yamaneko

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
参加企画
にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ
にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ
リンク
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール(不要ならそのまま):
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。