山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

人形つかい

ロバート・A・ハインライン「人形つかい」
 福島正実(訳) 原題:“The Puppet Masters” (ハヤカワ文庫、1976年)

人形つかい (ハヤカワ文庫SF)総合評価:★★★★☆
アメリカ大統領直属の秘密調査機関の捜査官サムは、「おやじ」こと局長と、赤毛の美人捜査官メアリとともにアイオワ州へ調査に向かう。異星人の円盤が墜落したらしいのだが、すでに多数の捜査員が消息不明になっているというのだ。
 現地に到着した一行が発見したのは、人間に寄生して操縦するナメクジのような生物だった。しかも、墜落地点周辺の役場や放送局は、すでに寄生生物の支配下にあったのである。
 からくも帰還に成功した「おやじ」たちは、緊急対策を採るよう大統領に迫るのだが……。
 異星生物とのファーストコンタクトを扱ったSF小説で、相手は侵略者だったという古典的な類型です。
 侵略の方法が、寄生して意識を操るというものであるのも、今では新奇なものではないですね。寄生型の人類の敵が登場するSF作品としては、「寄生獣」という非常に面白い漫画がありますが、比べると本書の方がずっとシンプルで悩みは無いです。

 基本のアイディアはそう珍しいものではなくなったとしても、読み物としては今でもなかなか面白いです。ナメクジとの一進一退の攻防戦や、メアリの正体、ソ連の状況などなど。
 ナメクジとの戦いは一筋縄で勝てるものではなく、人類側の繰り出すあの手この手が見物です。特に、寄生された者を見抜くために導入された方法が、合理的ではあるのでしょうが馬鹿馬鹿しく笑えます。

総合評価:★★★★☆(わかりやすい侵略宇宙人ものだが、頭脳戦が面白い。)
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