山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --:-- | Top  このエントリーをはてなブックマークに追加

寄り鯨を食べる

『クジラ:沖合いの定置網に迷い込む 三重・紀北』
『ひん死の状態だったため、救出をあきらめ、クジラにロープを掛けて船で引本漁港まで運んだうえ、クレーンを使って魚市場に引き揚げた。(中略)胸びれの特徴などからザトウクジラと分かった。』(毎日、2007年3月24日)

 クジラが座礁したりするのは珍しいニュースなのかと思いきや、調べてみると、それほど極端に珍しいわけでもないみたいです。
 水産庁に報告があった、定置網に大型クジラがかかったケースだけで、2003年はミンククジラ125頭・ザトウクジラ3頭・ニタリクジラ1頭・セミクジラ1頭、2002年はミンククジラ109頭・ザトウクジラ3頭にも及んでいます。それ以外の座礁や小型クジラのケースまで入れて記録している国立科学博物館も勘案すると、2倍以上になるようです。
 定置網にかかった分だけで、平均3日に1頭くらいは発生してるんですね。まあ、魚の群が通るところに仕掛けるんでしょうから、魚を追ってきたクジラもかかってしまうのは、仕方ないのかも。

 クジラが座礁してしまったりしたときは基本的に海に逃がすようですが、食用になる小型クジラや、大型クジラでも定置網に混獲されたものに限っては、無理に逃がさないで捕獲してしまっても現行法上かまわないのだそうです。ただし、密漁防止のため、大型クジラはDNAサンプルを採ったり手続が必要です。
 前掲の水産庁で把握した分は、数頭を除いて捕獲して鯨肉として利用したようです。販売したケースのほか、昔ながらに地元で分配したケースもあるのが興味深い。

 気になるお値段のほうですが、科博のデータでは2トン前後のミンククジラで150万円、最高で6.5トンのミンククジラが480万円という落札価格が出ています。網の修理代くらいは、十分出るんじゃないでしょうか。
 今回のケースでは、希少価値のあるザトウクジラで、しかも10トン近い大きさですから、1000万円近くなりそうな気がします。寄り鯨一頭で七浦潤うというのは、本当だったんですね。

追記
 実際の落札価格は、360万円になったようです。予想は大はずれでした。
『定置網にクジラ! 三重で水揚げ 競りで360万円』(読売,2007年3月24日)

参考サイト
水産資源の持続的利用を考えるページ」:水産庁捕鯨班の公式サイト
海棲哺乳類ストランディングデータベース」:国立科学博物館動物研究部の公開データ
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://yamanekobunko.blog52.fc2.com/tb.php/39-0738cdfb
プロフィール

山猫男爵

Author:山猫男爵
ここは「塹壕文庫」「山猫文庫第二壕」に続いて三代目のブログになります。
連絡したいことがある方は、記事のコメント欄か、サイドバー下方のメールフォーム、あるいはツイッターから、お気軽にどうぞ。
Twitter:baron_yamaneko

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
参加企画
にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ
にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ
リンク
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール(不要ならそのまま):
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。