山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

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アングーラスの逆襲

 ヨーロッパ産のシラスウナギが減少したことに、アジアへの輸出はどの程度絡んでいるんだろうと気になります。
 スペインのバスクなどにあるシラスウナギ(アングーラス)料理のほうが、もっと消費量が多いんじゃないのか。グーラなんていう「もどき製品」まで存在するみたいですし。先日紹介の「ウナギのふしぎ」にも出てきましたもので、こちらのページで実物写真付きで詳しく解説されています。本によるとクリスマスに欠かせない食材だとか。

 さて結論として言うと、近時においてはアジアへの輸出の影響が大きいのは否定できなさそうです。
 1997年のヨーロッパウナギのシラス漁獲が、ネット上の情報によると583tとされます。これに対して、同年の対中シラス輸出が、250t(「ウナギのふしぎ」によると原産地は仏150t・西70t・英30t)と言います。
 ちなみに、空輸中に50%ほどは死亡してしまうそうです。その後の生育中に死亡するのが、さらに20%ほどとか。自然界の数値よりははるかに良いのでしょうけど、生憎と終点は胃袋です。
 まあ、乱獲だけの問題じゃなく、河川環境の問題がもっと大きい気もします。

 ウナギが性的に成熟するには、平均でも10年近くかかると言います。長生きするのになると、60年以上にもなるようです。
 その辺を考えると、親の代の減少が、その子供世代の減少として明らかになってくるには、10年くらいかかる計算になります。つまり親ウナギを乱獲していても、なかなかシラスウナギには影響が生じず、ましてやシラスウナギ捕獲の場合10年くらい経ってから、どうもおかしいぞと気がつく遅延信管。危険ラインを突破して内部爆発一撃轟沈。
 これに漁獲努力拡大による補正が加算されると、シラスウナギの漁獲が目に見えて減ったという時点では、もう完全に手遅れなんてことにもなりかねないような気がします。

 アングーラスも蒲焼も、自鰻の食文化として伝えたいなら、春の土用丑の日なんて煽ったり、純国産天然ものじゃなきゃ駄目なんて言ってる場合じゃなく、グーラの改良でもして我鰻する努力のほうが必要なのかも。
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