山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

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なつのロケット

あさりよしとお「なつのロケット」
                (白泉社,2001)
なつのロケット (Jets comics)総合評価:★★★★☆
 小学生が、夏休みの自由研究で、ロケットを作って宇宙へ上げる物語。

 漫画です。本棚では「夏のロケット」「ロケットボーイズ」と並べています。
 本作に登場するロケットは、全長3メートル。そのわずか100グラムのペイロードには、様々な人間のそれぞれの思いが積み込まれているのを感じます。型破りな理科教師を慕う主人公少年、「時間の無い」転校生、戦時中にロケット実験をしていた鉄工場のガンコオヤジ。そして、作者のあさり氏たち宇宙作家クラブの人々。
 それぞれのロケットへの思いがうかがわれるような言葉を少々。
 主人公は言います。『これができないと、先生、学校をやめちゃうかも知れないからな。』
 転校生は主人公に対して、『本の丸写しで何かやってるつもりかよ。』と言い放ちます。
 作者に技術支援をした野田篤司氏は、あとがきで『どんなに小さくても、衛星軌道に達するロケットは、「本物のロケット」だ。』と述べ、アメリカ初の宇宙飛行(弾道飛行)をニセモノと切り捨てます。

 一番印象に残った言葉が「飛ぶ必然」、これは作中で転校生が口にします。飛ばなくなる要素を加えなければ、ロケットは飛ぶと言います。
 正しい理屈に乗ってやれば、必ず正しい結果が再現されるのが科学。NASAがやっても、小学生がやっても、ということでしょうか。

 なお、本作のロケットは、本当に飛ぶ設計だそうです。詳しくは、野田氏のHP(http://homepage3.nifty.com/anoda/)を参照してください。
 実は、作品を読んだ際、ラストシーンは物理的に無理があるだろうと思っていたのですが、裏づけがきちんとあって脱帽でした。

総合評価:★★★★☆(大人になるということを考える物語としても面白い)
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