山猫文庫第3版

書評と軍事史関連のレポート、その他ニュースを見て感じたことなど日常のあれこれについて。 

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さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
                        (光文社新書,2005)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
総合評価:★★★★☆
 文学部史学科卒の公認会計士で、作家でもある著者が、さおだけ屋をはじめとした「謎」を数字を通して解明するなかで、会計の本質を紹介していく一冊。
 さおだけ屋と利益の出し方、流行らない高級レストランと「連結経営」、自然食品店と「在庫」「資金繰り」、ほか「機会損失」「会計書」「回転率」「キャッシュ・フロー」について。
 巻末に50の定義集つき。
 会計、つまり数字とお金のやりくりの本質を見抜くためのセンスを養うために、用語の基礎概念と、若干の方法論を提示している本と思います。例えば、100人に1人無料キャンペーンは、切り口を変えて計算すれば1%割引になるといった類のお話です。

 内容面の評価は、会計を知らない私では不適切ですので、他の多くのサイトに委ねるとして、本・文章のつくりについて多少記しておきたいと思います。
 最近多い大活字本です。個人的には苦手ですが、読みやすい人が増えるならよいことでしょう。

 最初に「謎」を提示した上で、最後に「答え」をひとつ用意しています。これが答え(のひとつ)と言い切ってくれている点が、安心して読めるのかもしれません。「謎」は、解説上の小道具なのですから、このように模式的でいいのだと思います。

 数式化することでまとめているのが、またひとつポイントで、非常に説得力ある本になっているのだと思います。本書エピソード4の終わりに出てくる数字の説得力の活用の好例でしょう。数字への苦手意識を持っている人間(私のことですね)は、数式で表せるというだけで「ははーっ」とひれ伏してしまうかもしれません。
 ただ、一歩間違うと、そういう人間(私のこと)は数字を見ただけで逃げ出してしまうものですから、その辺の加減をうまくやってのけたのも見事と思います。

 結論として、形式面から見ると、本書は非常に巧妙なつくりになっています。会計入門というだけでなく、そういった面でも参考になると思います。

総合評価:★★★★☆(数字の説得力を自ら具現した一冊。)
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